いつもなら探し物は要らなくなって出てくるのですが

本当に小さい頃から、物がなくなる子でした。
最も悲しかったのは、中学入学祝で買ってもらった時計を、入学して僅か一か月でなくしてしまったことです。
その後高校2年生まで、500円の時計とか、景品の時計とかをつないで使っていましたが、
バイトして自分で購入することになったのです。
自業自得でしたが、あの時計、どこに行ってしまったのだろうか、
一か月に一度の落とし物の展示にも出てきてなかったし、悲しかったですね。
今でも普通は探し物は、探している最中にはでてこなくて、要らなくなってから、
のこのこでてくる、というのはお決まりですが、
このごろ、様子が異なってきています。
私は一人暮らしをするようになって、
自宅からつれてきた、一匹、正確には、一体の犬のぬいぐるみを目の前に置いては、
困ったことがおきると、あなた、親のところに行って、知恵もらってきてよ、などと、肩をポンッとするのです。
この犬は非常に父に似ていて、目付きの悪いところ、かわいげのないところなどそっくりです。
よく、このような不細工なぬいぐるみがいたものだと思いますが、このポンッが効果があるのですから、驚きです。
探し物は、見つからない、と言うのがお馴染みだったのですが、
この頃、探そうとすると、なんとなく、ここのような気がすると

目星をつけられるようになったのです。
非常事態だから、聞いてきてよ、と父犬に言います。
一晩寝て起きてみると、妙に頭が冴えて、色々な事が浮かんでくるのです。
これで見つかったものがいくつもあります。